こんにちは、北村(@PLAN-B)です。
突然ですが、
あなたが動物病院の院長だとして、
または、マネジメントに携わる方だとして、
・スタッフさんの個人面談、1on1ミーティングはおこなっているでしょうか?
・もしおこなっている場合、頻度はどのぐらいのペースでおこなっていますか。
・また何かスタッフさんには目標設定などなんらかのテーマを持たせておこなっていますか。
いきなり、質問3連投で申し訳なかったんですが、
先日ご訪問した動物病院で、
開業7年目、これまで個人面談をおこなって来られなかった院長先生が、
ようやく重い腰を上げられて個人面談をおこなうようになったと伺ったので、
皆さんはどうされているかと思っての質問でした。
今回の記事では、
スタッフの個人面談が必要な3つの理由
注意したい個人面談のポイント
細く長くが効果的
こんな内容をシェアさせていただきます。
スタッフの個人面談(1on1ミーティング)が必要な3つの理由
まず最初に、
僕は個人面談、1on1ミーティングを推奨する派です。
簡単に理由をお伝えすると、
- 相手を知るため
- サインを見逃さないため
- 働く目的を持たせるため
この3つになります。
僕の仕事・役割は、
動物病院が雇用を継続できる環境を整える
ことですが、
スタッフさんの雇用を維持する上でも、
この3つのがすごく大切で実践してるからです。
ひとつひとつ解説させてもらうと、
1.相手を知るため
これはまさしく、スタッフさん個人個人を深く知っていくためです。
どんな価値観を持っているのか、どんな人生観を抱いているのか、
何も考えていないのか、考えていなさそうで実はこんなことを気にしているのか、
マネジメント経験が豊富で、
業務合間の些細な会話からいろんな情報を読み解いていける院長先生もいらっしゃるんですが、
限られた時間の中ではなかなか相手を知ることは難しいので、
個人面談、1on1ミーティングという時間を設けて、また質問項目をしっかりと準備して、
ヒアリングを進めていくことで、
スタッフさん個人個人がどんなことを考えているのかを理解することができます。
2.サインを見逃さないため
ちょっとした不安や不満、
最近のスタッフさんは、そういったことを口には出さない、
いわゆる「いい子」が増えてきている印象も受けます。
何か尋ねても「大丈夫です」としか返してこない感じ、
でも、こちらの尋ね方が間違ってて、引き出せていないだけで、
実はいろいろと抱えてるんですよね、
離職原因の多くは、
そういった些細なことの積み重ねが複数の要因として引き金となっていくことがほとんどです。
これ、といった決定的な感じではないんですよね、
よく退職されるスタッフさんが、退職理由を挙げてくると思うんですが、
本音と建前があって当たり前で、本音を話してくれるスタッフさんなんてほとんどいなくて、
最近では退職代行会社を使ってくる人もいて、理由を聞くことすらできなくて、、、
だからこそ、定期的な個人面談、1on1ミーティングを通じて、
そのリスクの「芽」を摘んでいく、
相手の不安や不満を解消できなくても、
受け止めていく(話を聞く)作業をおこなうことがすごく大切と考えます。
3.働く目的を持ってもらうため
これは、言葉が悪いかもしれないですけど、
いい意味で「考え方のトレーニング」です、
最近の子はというか、
いつの世代もそうなのかもしれませんが、
何のために働くのか、、、
働く目的を見出せていない方が少なくないように感じます。
僕が若い時なんて、
今と比較したらいろんなことの選択肢がまだまだ限られていましたが、
でも、今は情報社会、選択肢に溢れている時代です、
日々を淡々と働いている、でも、そこにいろんな情報が流れ込んできて、
不安ばかりを募らせる、、、
そんな印象を受けます。
なぜ働くのか、掴みどころがない感じがします、、、
というかそれが普通なのかもしれません。
なので、
自分のキャリアについても明確に考えている方なんて稀少で、
ただ、仕事ができるようになって、できるようになった仕事を繰り返して、、、
いろいろ仕事を覚える頃には、業務がマンネリ化して、、、
でも、将来に対しての不安は持っていて、、、
気づいたら辞めていってしまう、、、
自分の中にある不安と向き合って、
そこからどうやって向上させていくか、とか、
キャリアを広げていくか、とか、
自分自身で見出す力を持てている方はとても少ないように感じます。
だからこそ、繰り返し繰り返し、
何か仕事の中で小さな目標を立ててもらって、それをクリアしてもらうでもいいので、
小さな積み重ねと、振り返りが、
自分自身の不安に向き合う問いかけになっていって、
自分への自信、自己肯定感を高めてくれることにもつながっていく、
そんな経験をこれまでしてきたことがないスタッフさんも少なくないので、
経営者側でそういった環境を整えてあげることが大切に思います。
注意したい個人面談、1on1ミーティングのポイント
そして、個人面談、1on1ミーティングあるあるなんですが、
話す割合について、
スタッフさんが8割、聞き手が2割
これが基本線です。
多くの個人面談では、
聞き手が8割、スタッフさんが2割で話してしまっていて、
聞き手が聞き役になっておらず、ただ自分の考えを延々と話す場になってしまってるケースがとても多いです。
スタッフさんにとっては苦痛以外の何ものでもないので、
あくまでヒアリングに徹する、
スタッフさんからの話を質問を重ねることで深く理解していく場という認識を心がけていただきたいです。
細く継続が効果的
スタッフさんの離職が続いている、
突然の離職で、人数合わせに毎回翻弄される、、
スタッフさんのマネジメントではいろんなお悩みがあると思うんですが、
チームをコントロールできていないな、と感じたら、
やっぱり、個人面談、1on1ミーティングをお勧めしています。
基本的に他人をコントロールなんてできないので、
だからこそ僕は環境面の整備が必要と思っています。
人は環境でいい方向にも悪い方向にも影響されていきます。
環境面の整備といっても、
日々忙しく何をしていいかわからないという方が多いと思うので、
その手取り早い方法が、僕は個人面談、1on1ミーティングだとも思っています。
ただ、正直、スタッフさん一人一人と話す時間を設けるのはかなり大変です。
聞き出そうと思えば、それなりに時間を取らなければならないですから、
人数が多ければ多いほど、院長先生からすればかなりの負担になってきます。
そして、スタッフさんも実はかなり面倒くさがっている実情もあります。
細く長く、続けることに意味があるので、
気負わずに、以下のことだけ毎回尋ねるだけでも意味があります。
「最近、仕事で嬉しかったこと」
「最近、仕事で不安なこと」
そして、答えた回答に対して、
「なんで、そう思うの?」
と質問を重ねてみてください。
これだけでも、相手を知るには十分すぎるぐらいの情報を得ていくことができますので。
そして、最後に、、、
個人面談、1on1ミーティングでは、
スタッフさんの働く目的にフォーカスさせていくことはお伝えした通りなんですが、
この功罪として、
院長先生が何のために動物病院を経営されているか、
これがしっかり軸としてないと、スタッフさんに見切りをつけられてしまうこともありますので、ご注意していただきたいです。
このあたりを参考にしていただけると。
今回の記事では、
個人面談を推奨する3つの理由
個人面談は聞き手は聞き役に徹すること
細く長く、簡単な質問だけでもいいので続けることが大切
こんな内容をシェアさせていただきました。