スタッフマネジメント

孤独な院長と周りで働く傍観者たち

こんにちは、北村(@PLAN-B)です。

スタッフが動かない。
スタッフが動かないから、自分(=院長)が動くしかない。

そんなシーンを見かけることが少なくありません・・・。

その理由はいろいろあると思いますが、

皆のことを思って、院長先生が1人で背負い込んで動いているのに、スタッフさんが離職してしまう・・・

なんで??の状況を見かけることもあります。

ということで、今回の記事では、

動物病院の傍観者たち
悪循環を打破する答えが苦しみの第一歩
自己認識からスタート

こんな内容をシェアさせていただきます。

いつもの通り、私の独自の考えや意見を述べています。
皆さん独自の考えて読み進めていただきたいですい、ご意見やご感想を寄せていただけると励みになります。

動物病院の傍観者たち

院長が1人で病院を押し進めていく姿勢は本当に称賛に値します。

診察や手術をこなしながら、病院運営の諸業務を一手に引き受ける。
これは簡単なことじゃないと思います。

ただ、院長が1人で押し進めれば進めるほど、スタッフは院長の前進する姿に戸惑い、協力することをためらってしまうケースが多いです。

スタッフは傍観者としての立場を取り、チーム全体の協力体制が乱れていきます。

傍観者として動かないスタッフの姿勢に、院長はもちろんフラストレーションを覚えます。

なぜ自分1人で押し進めないとならないのか。

そもそもはスタッフが動かない、頼りないからこうなっているんだ。
それなのに、さらに動かなくなって、これじゃあ給料を払う意味があるのか。

身を削りながら病院を支える一方で、周りにいるスタッフさんは、もはやただの傍観者に過ぎず、孤独感や徒労感、虚しさが襲ってきます。

悪循環を打破する答えが苦しみの第一歩

大なり小なり、こうした状況を抱えられている院長先生は多いと思います。

この悪循環を打破するためには、簡単に言ってしまえば、院長とスタッフとのコミュニケーションと連携が必要です。

院長が全てを引き受けずに、スタッフにも積極的に関与を促す。
協力体制が復活すれば、組織としてできることが広がり、組織全体が健康な状態に戻る。

ただ、こうした場合、頭では理解できても、そもそもスタッフとのコミュニケーションが困難な場合がほとんどだと思います。

苦しみの第一歩とも言えます。

コミュニケーションといっても普通の会話はもちろんできるんです。

ただ大事な話になるとなかなかうまく進まない。
相手によっても気を使ってしまう。

私は、それは院長先生の「責任感の強さ」に起因するものだと思っています。

自己認識からスタート

経営者としての責任感や自負もあるでしょうし、プライドもあるでしょう。
責任感の裏には信頼や期待を裏切るかもしれない、裏切れない「怖さ」もあると思います。

でも、忘れないでいただきたいのは、誰のために動物病院をやっているかです。

その自己認識からすべてがスタートすると思っています。

動物病院をやっている理由は何でしょうか?
スタッフのため、家族のため、地域のため、動物のため。

いろんな理由があって、実際はそれが重なり合っていると思います。

ただ、一番は他の誰でもない「自分」のために動物病院をやっていることを忘れないでいただきたいです。

この自己認識が全てのスタートだと思います。

動物病院がいつしか大きくなって、関わる人が増えて、責任もどんどん増えて、誰かの期待に応えなきゃならなくて、売上も作らないといけなくて、給与も払って、借金も返さないといけなくて、本質がなかなか見えなくなってくると思います。

根っこの部分で、誰のために動物病院をやっているのか。

院長がやりたいようにやって、思うようにやりたいはずで、その院長の「熱さ」と周りとの温度差ゆえにコミュニケーションが滞り始めます。

人は理屈では動きません。
理屈をつけて、正当化しようとすればするほど、人は動かなくなります。

「自分がやりたい」「自分のためにやっている」
「力を貸してほしい」「協力してほしい」

自己認識をして、そうシンプルに伝えられることから始まると私は思っています。

マネジメントにおいて、

人を動かすには、組織づくりを進めるには、理念やビジョン、大義が必要と言われます。

でも、理念やビジョンがなくたって、人はついてきます。

スタッフを傍観者にするのも、強力な協力者にするのも、院長次第、私はそう思います。

院長先生の自己認識を進めるセッションは随時おこなっています。
もし悪循環から抜け出せないなどのお悩みがありましたら、いつでもお声掛けください。

今回の記事では、

動物病院の傍観者たち
悪循環を打破する答えが苦しみの第一歩
自己認識からスタート

こんな内容をシェアさせていただきました。