こんにちは、北村(@PLAN-B)です。
コロナの影響で、来院数や売上の減少などの影響が出始めている病院も少なくないのではないでしょうか。
僕がご支援しているクライアント先でも、3月、4月はなんとか維持できていたようですが、5月以降は影響が出始めてるというか、休業補償の助成金や追加融資の申請など、具体的な行動に進まれている病院もあります。
こんな先の見えない、不安な時だからこそ、、、、
なんてうまい話があったらどうしますか?
実際、国からの10万円の給付金や助成金などもある訳で。
普通の時なら怪しい??という理性が働く訳ですが、不安になっていると藁にもすがりつきたくなります。
で、なんでこんな話をしているかという、実際にそのようなサービスが動物病院業界に登場しています。
↓【売上低下をカバーする、動物病院/ペットサロン向け新規サービス誕生】↓
今回はこちらのサービスをベースに
動物病院における情報の価値
自院の価値を訴求することとは
アフターコロナ時代の動物病院のあり方
こんな内容を紹介する記事になっています。
動物病院における情報の価値
先程紹介した動物病院/ペットサロン向け新規サービスですが、簡単に概要をお伝えすると、
動物病院の待合室や受付の掲示スペースを広告スペースに変えませんか?ということ。
想定している出稿主は分かりませんが、例えば、フード会社や製薬会社等がそのスペースにポスターを掲示して、その掲示料から管理会社の手数料を引いた分を動物病院が受け取れるというサービスのようです。
似たような位置づけでいえば、PEPPYさん等のフリーペーパーが該当するでしょうか。
新規性としては、フリーペーパーでは設置料などを動物病院側がもらえることはなかったですが、今回は掲示料が動物病院側も受け取れる。
だからこそ、“動物病院の売上低下をカバーする”というキャッチコピーもついているのでしょう。
無料でお金をもらえる、それはそれはおいしい話な訳ですが、ただ注意してほしいのは、こういったビジネススキームには、搾取する側、搾取される側の論理が必ず存在するということです。
例えば、今をときめくYoutuber。
子どものなりたい職業ランキングでも上位に入るようになりました。
Youtuberは、自身のYoutubeの再生回数で広告収入となる稼ぎ方です。
僕はYoutuberではないので、真偽は分かりませんが、新型コロナウイルスの影響でYoutuberの広告収入が減っているそうですが。。
月に数千万円を稼ぐ人もいるというYoutuberも、広告収入の明確な指標である再生回数がある訳です。
翻って、あなたの病院の価値は何で評価されるんでしょう?
受付や待合室にポスター等の広告を掲載するのでしょうから、月の来院者数が100の病院と、500の病院が同じだったら、おかしいかと。
A病院はいくら、B病院はいくら。
当該サービスがどのような算定や設定をされているかは紹介ページを確認しても具体的なものは掲載されていなかったのですが、
来院者数や、平均診療単価や顧客単価などによって広告価値、掲示料を定義される
もしそうなら、それはそれは貴重な情報を「無償」で提供、引き換えていることになる訳です。
ペット専門の求人広告サイト、「ペットリクルート」さんは盛んに自院のホームページにペットリクルートのリンクを貼るようにと勧めています。
そうした方が求職者への訴求力が高まると。
これ、別の側面からいうと、ペットリクルートさんの求人ページ自体の価値を上げることに実は貢献している訳です。専門用語としては「被リンク」を獲得するSEO効果が期待できるんです。
ペットリクルートさん自体は、求人掲載料が無料ですし、僕のクライアント病院さんも利用されているので、大変助かっている訳ですが、ひと言、うちも助かる的なコメントがあってもいいのかなぁ、と。
まぁ、某最大手ペット保険会社さんでも診療情報をビッグデータとして収集していますが、その点を充分すぎるぐらいに理解しておく必要があると思います。
自院の価値を訴求すること
先ほど、病院の価値という表現をしましたが、そう、どんな病院も既に飼い主から選んでいただいている「価値」が存在している訳です。
僕の持論ですが、これからの動物病院、特に個人経営に近い規模の動物病院は、自院の価値を訴求し尽くさなければ生き残れなくなると思っています。
現状、飼い主側からの視点で言わせてもらえば、悪いですが動物病院ってどこもあまり変わり映えしないんです。
周りばかり見て「〇〇の医療機器を導入する」「健康診断パックを始める」「猫対応の病院にする」
僕から言わせてもらえれば、顧客を見ずに、
どこを見てるんでしょうか。
そもそも、どんな人に病院に来てほしいのか、来てほしい人にそれを伝えられているのか?
利便性、経済合理性、医療体制、医療技術、スタッフの人柄、コミュニケーションなどなど。
ただ、ホームページを見栄え良くしたって意味がありません。
自院の価値を届ける”べき”人に届けられているでしょうか?
アフターコロナ時代の動物病院のあり方
アフターコロナの時代へシフトしていく中で、オンライン診療等で物理的な距離や時間的な制限が”ボーダレス”になり、飼い主にとっての病院を選ぶ選択肢がめちゃくちゃ増えていくはずです。
今までつながれなかった飼い主様にもつながれる。
ただ、その一方で、飼い主側の目はどんどん肥えていきます。
Youtuberを数多く抱えてるUUUMがそのYoutubeのノウハウを吉本に提供することが決定したようですね。
例えばですが、テレビ向きでなかった芸人がどんどん「個」の価値観を訴求していける環境になっていく。
視聴者側(飼い主含む)も観たいもの”だけ”を観る、その環境がどんどん当たり前になっていく訳です。
自院の価値は何だろう、、、とかではなく、自院がどんな飼い主とつながりたいと思っているか。
それを明確にすること、それが自院の価値を見つける作業になる
と思っています。
下がった売上を広告収入などでわずかばかりでも補填するのもいいですが、それにしてはあまりに貴重な自院の情報を提供することになっていないでしょうか。
特に受付や待合室なんて、自院の世界感を体現できる場所だとも思います。
あれやこれやとポスターを貼るのではなく、目的を持って展開したいですよね。
周りに流されないで、今、注力すべきことに注力しましょう!